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タイトルに名前書くって最近知りました     阪井冬

2013.03.09 Sat
 久しぶりにブログ更新が回ってきました。阪井冬です。今回のテーマは『傘』らしいです。傘ですか。傘、傘、傘、あ、そういえば相合傘っていうものがありましたね。よく小学生とかが同級生の男女を冷やかすのに使うあれです。ということで、今回は相合傘に関して論じてみましょう。
 とはいえ相合傘に関して論じる、といってももっと話題を絞らないと話すのはなかなか困難なものです。というわけで『なぜ、男女二人の相思相愛を冷やかすモチーフ』が『傘』になったのか、考えてみたいと思います。まず、第一の条件として『黒板に描くのに簡単である』というものが考えられそうです。それは、5分や10分といった短い休み時間で同級生を冷やかそうと思うと、至極複雑な絵なんか黒板に書いていられないからです。そんなことしていたら他人を冷やかす前に、『お前、休み時間にどんな大作を描こうとしているんだよ』なんて言われて、かえって描いた本人が冷やかされてしまいます。
 また『モチーフは単純形で誰でも反復可能である』ということも条件の一つになります。誰でも描くことができる単純な形だからこそ冷やかしの手段としての鉄板になるんです。考えてみますと、よく黒板に描かれる相合傘って、直線のみで一筆書きで完成される単純な図形だったかと思います。
 素早く描ける、単純な形。それが条件であることはわかりました。でもなんで『傘』なんでしょうね。僕は、あれは実は『傘』じゃないと思っているんですよ。中心に一本の線があってそれを境に男女の名前が書かれ、中心の線の上部に二等辺三角形が乗せられる形です。確かに『傘』とも言えそうですね。でも僕からすればあれは『家』にしか見えないんですよ。相合傘っていうよりも『相合家』。だとすると皆さん、納得できるのではないでしょうか。『家』はすなわち『男女二人が同棲した形』を問答無用で表しますね。ということは『男女二人の相思相愛のモチーフ』そのもの。ただ、なぜ『傘』に変容されたのか。それは、『家』ほどの『密着した空間性』をある条件下(もちろん雨天という条件下)で発生させうるものが『傘』だったからであり、『相合傘』以外に学校生活において男女の密着状況というものは生まれなかったからですね。まあ、小学生ぐらいですから当然ですか。
 とはいえもう一つだけ問題が出てきます。それは『相合傘』は学校から家への帰宅の時にしか出現しない、ということです。学校内で相合傘を行うことはまずありませんし、登校中は事前に雨が降るかどうかなんてことはわかりますから相合傘は発生しません。下校中にのみ相合傘は発生するのです。これは何を意味するのでしょうか。下校ということは『家』に帰ることですよね。もうおわかりでしょうか。『相合傘』によって同じ空間を共有する男女は学校からそれぞれの家に帰宅するまでの間に、『想像的家庭空間』といったものを現前させているんですよ。『相合傘』内で話されるのは、『今日のテスト難しかったー』だとか『担任の先生むかつくね』といった『世間話』を行っているわけです。『世間話』はすなわち『家庭』で行われますよね。『今日、近所の佐藤さんと話したんだけどねー』とか『会社で部長に叱られちゃってさ』などなど。つまりは、『相合傘』によって男女は『家庭に入った夫婦』を演じることになるわけです。それこそが『仲の良い男女を冷やかすモチーフ』が『傘』である意味なんですよ。『相合傘』は『仲の良い夫婦の家庭』の縮小化された記号といって差し支えないのかもしれませんね。とはいえ、僕は小学校時代、『相合傘』を描かれるなんていう羨ましい状況は一度としてありませんでしたけど。

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