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私小説のススメ 新崎

2011.09.08 Thu
 新崎ですがさて私小説のススメと題の通りの話を進めていこうと思います。私小説なにそれ志賀直哉?ふるーいキャハハという方もおられましょうがいやはや私小説は意外にも面白いもので、でもやはり志賀直哉を勧められるかと言えば文学を人並み程度に愛する私でもうーん志賀直哉かあ「城の崎にて」ねえ「暗夜行路」ねえ「小僧の神様」ねえやっぱつまらんわとなってしまいますが私小説と言えば志賀直哉というわけではありません。最近で言えば、芥川賞を受賞し、受賞後のインタビューでソープについて語りだした猛者であり、芥川賞の作家であるのに面白い作品を書く(特に最近の芥川賞作品は糞つまらない)という稀有な作家西村健太は私小説家である。
 最初のススメ。西村賢太。
 彼はなかなかのクズであるが、その余りのクズっぷりは逆に清々しいくらいである。殴るの普通、いきなり理不尽に切れるの普通、女にも容赦のない暴力と、クズクズクズ!クズの見本のような西村であるが、読んでみるとクズなんだけどなんだか憎めない、そして笑えると言った具合である。私小説は昔からクズが多かったが(嘉村礒多など)、その流れから違うのは昔の私小説かはクズではあるが自分は高尚であるというプライドがあり、不快なドロドロしたような印象を受けるが西村にはそれはない。ドロドロしたものがない、さっぱりとしたクズである。おもむろにソープ嬢に騙されて金を取られるほどのアホなクズだからこそ面白いのだろう。
 次のススメ。藤枝静男。
 藤枝静男は志賀直哉の弟子でその流れを引いており、えー志賀直哉の弟子?面白いのー?と言われるかも知れないが、まあ、面白い。面白いと言っても前述の西村のような笑える面白さではないが。主に心境小説を藤枝静男は書くのだが、そのエッセーなり私小説にはどこか深みを感じる。なんだか、人間の深いところに触れたような感じを受ける。それでいてなかなか前衛的な、わけのわからない、私小説のような私小説じゃないような変な作品も書いている。
 最後のススメ。車谷長吉。
 現在は「私小説家」としては廃業しているため、私小説家と言うべきかは悩むところであるが、まあ私小説家でいいじゃんという具合で私小説家として分類する。「赤目四十八瀧心中未遂」で直木賞を受賞しており同作品は映画化もされている。彼は流れとしては正統派で、ドロドロとした部分を描くのだが、昔の私小説家はある種書く行為が「懺悔」であったのに対し、彼の場合は「淡々とした暴露」というところか。その感覚を表現するのはなかなか難しい。なんだか、面白いなあと思わせる作家。どこをどう面白いのか、うーんプロットではないし描写?いや、描写でもないよなうーんドロドロ?ちょっと違うなんだろうなと掴みどころがない。やはり「なんだか面白い」。
 
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